4月19日付の「ずばり一言」で大宰府の崩壊ブリーダーが書類送検された件について、これ見よがしに語っている。
だけど、昔から悪質な崩壊に関しては書類送検は行われてきた。
ただ、それが書類送検止まりで虐待ブリーダーへの抑制に繋がるような有効な刑にならなかっただけなのだ。
今回、書類送検になったのは何も不思議なことではない。
マスコミがある程度入れば当然のことだ。
問題はその先。虐待行為があったという確実な証拠を出さなければならない。
日本は法治国家であるので、冤罪が起こらないように慎重に裁かなくてはならない。
疑わしきは罰せず、なのだ。
疑わしくても証拠がなければお手上げだ。
そして、今回最も重要な証拠となるのはAAが掻っ攫っていった犬たちのカルテとなるであろう。
遺体はとっくに焼いてしまった。
本気で告発を考えるのなら、生き残りを移動する前に、遺体を解剖に回し死因を特定し、記録を残すことが重要だったのだ。
焼いてしまってはもう何とも言えない。
それこそ、『謎の多臓器不全』と言われたって、検察側は反証する術を持たないのだ。
そうなると、もう証拠となるのは生き残りの犬たちの、レスキュー直後のカルテしかない。
勿論、徹底的に診察し、衰弱の原因がブリーダーの故意または過失であることを立証できていることを期待したいのだが、嫌な咳をしている犬を倒れるまで医者にも診せなかったことを考えると、まともなカルテを取れるような診察を行っていたとは考え難い。
だが、もしもブリーダーの虐待を立証できるだけのカルテを取っていたのならば、是非検察に協力して、ブリーダーに対し実刑を与えてほしいと切に願う。
悪質な繁殖業者への抑止力となれるよう期待したい。
立証できないのならば、それは検察の力不足ではない。重要な証拠を洗いざらい持っていったAAの過失、または故意による証拠隠滅と見られても致し方ないであろう。