鉄腕アトムやウルトラマン、ガンダムや仮面ライダーなど空想科学の世界を実際に科学的に考えてみるのはとても面白いです。
10年以上前に出版された「空想科学読本」は空想科学の世界を、現実的な科学の目で見つめるとどうなるかを楽しく書いてあって、私の愛読書のひとつとなっています。
例えば、ギャオスの超音波メスは、実際には単体では物を切断する力はなく、周囲のガラスが割れたり、近くにいる人の健康が促進されるだけとか、ウルトラマンが設定上のスピードで飛んできて着地した場合、大音響と大地震を起こして本人は黒焦げのサンマになるか、くらげとなって大地に伸びるかになるとか、とにかく楽しいです。
ちなみに、ウルトラ水流を1回使っただけで地球は滅亡の危機に晒されるとかw
さて、これは科学の世界をさらに面白くするために「夢」というエッセンスを加えたから起こる現象でもあります。
ゴジラが放射能による汚染から誕生したのはいいとして、やっぱり大きくなくちゃつまらない。大きいなら、体重も重くなくちゃね(でも、密度を無視したため生物としてありえない重量になったw)、炎も吐いたら凄いだろうな。
そんな、空想という夢のエッセンスで一般人がドキドキワクワクする物語が作られていくのです。
だから、各所突っ込みどころ満載にもかかわらず「いいんだよ、アニメ(特撮)なんだから!」の魔法のキーワードで許されちゃうのです。
ところが、アーク・エンジェルズの活動実態は真夏の沼のごとき透明度を誇り、彼らの発表する「事実」と関係したと思われる人々の発表する「事実」を総合的に判断しようとすると、見事突っ込みどころ満載の世界に突入してしまうのです。
この場合、アニメだから、特撮だからの魔法の言葉は無効化されます。
アーク・エンジェルズは空想科学ではないはず。ノンフィクションの世界に生きていなければならないのです。
だから、科学で説明できないことが起こってはいけないのです。
なのに、大型犬が同時に死亡するという事態を、空想科学のごとく曖昧表記で誤魔化したり、里親に出たとも死んだとも書かれていない犬がごっそり欠番になったりと摩訶不思議なことが起こっています。
そして、アーク・エンジェルズやその他のブログサイトなどから総合的に判断して見えてくる世界は、夢は夢でも悪夢にあふれた世界なのです。
なんか適当にきめたっぽい犬の体重(柴揃い過ぎ)とか、3ヵ月半分まとめちゃった譲渡報告とか、しかも、その合間合間に謎の別途譲渡が入り込んで、もうシッチャカメッチャカの様相を呈していたり、冗談じゃなくリアルに排出される有機物総量が環境汚染レベルを想定されるとか、もうね。
悪いことしてないんなら、ありのままを報告すればいい。
そうすれば、自らの情報内で齟齬が出る事態は少なくとも避けることができます。
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